ベンチャーの参入で変化する介護業界

法律などの制度が整い始め、介護業界も短い期間で多くの事業所ができました。
ただ、事業所数の増加に対して、人材やサービスの質が追い付いていない現状もあり、様々な課題が出てきているのも介護業界の特徴です。
そんな介護業界にも、ベンチャーの参入が相次ぎ変化が出始めています。

一般的なイメージとして介護業界は「きつい、きたない、きけん」というイメージがついて回っています。
ベンチャーはこのようなイメージを覆すべく「進んでここで働きたい」という事業所作りをしています。
例えば事業所と言えば一般的に「施設」という、どことなく閉鎖的なイメージを連想させる建物がある中で、ベンチャーは「利用者の生活の場」というコンセプトで、まるで高級マンションのような建物作りから取り組んでいます。
明るく清潔で開放的なその建物は、働くスタッフにとっても「ここで働きたい」という動機を生み出します。

他には食事面では、多くの事業所では給食業者などに食事の提供を頼んでいるところが多いです。
栄養バランスや食事に介助が必要な利用者のことを考えると、専門業者に頼むのは自然な流れと言えますが、どうしても華やかさや刺激的な面での不満は残ります。
これに対しベンチャーは、ホテルや料亭で経験のあるスタッフを採用し、管理栄養士の指導のもと、心が浮き立つような食事の提供を実践しているところもあります。
かと言ってサービス料を極端に高額に設定せず、質だけあげて価格は低く抑える努力をしています。